世界で一台のお気に入りピアノを購入するために

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大きな音を響かせるグランドピアノ

ここでは、ピアノの知識の基本知識やグランドピアノについて特長などをまとめています。

グランドピアノの歴史

グランドピアノ画像ピアノというと、誰でも独特の流線型の形をしたグランドピアノを頭に思い浮かべるのではないでしょうか?

じつは最初に作られたピアノは四角い形をしていて、「スクエアーピアノ」と呼ばれていたとされています。1710~1790年代のピアノはおもにこのスクエアーピアノが主流でしたが、すべてにおいて未完成と呼ばざるを得ない楽器だったといいます。

音量が出せず、連続して鍵盤を叩くことも難しく、音を伸ばすこともできませんでした。その後、長い歴史を経て改良を積み重ねて、現在よく目にすることのできるグランドピアノになっていきます。

形もそうですが、1番の改良点は響鳴板です。これは言わばピアノの心臓部となる所で、この形をブーツ型にしたことにより、低音と高音の伸びは比較にならないほど良くなり、ホールの隅々まで音が響くようになりました。

奥行きや大きさにも秘密があります。

弦が太く長いほど音は低くなり、細く短いほど高くなります。グランドピアノは、この奥行きが長くなるほど、弦も長くなり、響鳴板の面積もその分大きくなっていき、コンサートホールのような場所でも行き渡る音量を出しているのです。

ちなみに、本体の蓋を開けている場面をよく目にすると思いますが、あれは蓋を開けることにより、弦から出た音を遠くまで響かせるために開けているのです。

グランドピアノのメリットとデメリット

メリットをまとめると、

  • 広いホールの演奏にも対応できるほどの音量を出すことができる
  • 高い演奏技術に対応できる構造

反対にデメリットのほうは、

  • 本体が大きく弾く場所が限定されてしまう
  • 価格が高い
  • 鍵盤が重いので鍛錬が不可欠

こうして比べてみると、場所や鍵盤のタッチ感などのメリットが、そのままデメリットに繋がってくるように思います。どちらかというと上級者向けという印象を受けました。

価格の目安と選び方

グランドピアノ画像2グランドピアノの購入には、少なくとも100万円以上の予算が必要です。また、定期的な調律の費用も15,000円前後と、数千円程度ですがアップライトピアノよりも高い傾向にあります。

ですがやはりグランドピアノが持つ、しっかりと響き渡る荘厳な音は魅力的。また、コンクールでの入賞を目標にする、音大への入学を目指すといった、高い目標を持っているのならば、その重量感のあるタッチに慣れるためにも、グランドピアノを選ぶメリットは大きいです。

ただし、部屋の大きさや反響、防音の具合によって、最適なグランドピアノは異なってきます。最良の音色が響くピアノを選ぶには、深い知識が必要です。中古・新品問わずアップライトピアノ以上に、知識が豊富なスタッフが多く所属している、さらに一流の調律師が所属しているような販売店で購入をする必要があることを覚えておいてくださいね。

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