ピアノを習う人もコードを覚えよう
知っておきたい、コード
ピアノの「コード」とは、「和音」のことです。ギターなどでコードという言葉を耳にすることが多いと思いますが、ピアノにもコードがあります。
コードというと玄人向けのイメージがあるかもしれませんが、ピアノを初めて習う多くの人が使っている「バイエル」も、コードを多く利用しています。
例えば、楽譜に書いてあるCは「ドミソ」のコード、Fは「ファラド」のコードとなっていて、バイエルではこれらのコードがたくさん登場します。
コードを理解すると、例えば楽譜で「ドミソ」と書いてあった場合、Cを見るだけで「ドミソ」とわかって弾くことができるので、楽譜を追うよりもスムーズです。コードが難しくなればなるほど記号でコードを奏でることができるため、演奏に幅広く活用できます。
コードの覚え方
ルートを理解してからコードを覚える
効率よくコードを覚えるには、まず「ルート」と呼ばれる根音を覚ることから始めます。 ルートとは、コードを支えている音のことです。
例えば、冒頭で紹介したCコードは「ドミソ」を表しますが、Cコードを支えているルートは「ド」になります。ちなみに、コードにはCmやC7などCから始まるものがいくつもありますが、頭にCがつくコードのルートはすべて「ド」です。
ルートを理解したら、いろいろな曲を弾きながら曲の中で使われているコードを覚えていきます。
コードをより効率よく理解するために、楽譜にAからGまでの頭文字を書いておき、その下に、Aから「ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ」と記載しておきましょう。コードを記載したら、まずは楽譜をみながらコードのみを弾いてみます。
コードを覚える順番に気を付ける
コードを覚える際に、自分の好きな曲で覚えるとよいと前述しましたが、専門的にピアノを学びたい人、ピアノを職業にしたい人は、最初にハ長調、ト長調、ヘ長調、ニ長調から覚えていくとよいといわれています。
和音は、調が変わると曲の雰囲気が大きく変化していきます。それぞれの調は同じコードが使用されていることが多いので、基本の調を覚えていくとコードも理解しやすいです。
コードは実にたくさんありますが、楽曲はコードを基本として作られているため、コードを理解することで多くの曲に対応できるようになります。最初は簡単なコードから覚えていき、少しずつレベルアップしていくと、モチベーションを維持しながら楽しく理解できると思いますので、ぜひ試してみてくださいね。