本格的に習うならアップライトピアノ
ここでは、一般的なピアノ、アップライトピアノの特徴などを紹介しています。
アップライトピアノの特徴
普通の家庭やピアノ教室などで使われていることの多いのがアップライトピアノです。グランドピアノに比べるとかなりコンパクトですが、その構造は大きく違っています。
グランドピアノが床に水平に弦が張られているのですが、その分奥行きを必要とします。その問題を解決するために弦が垂直に張られています。そのため奥行きが格段に短くなりスペースをとる必要がなく、家庭に気軽に置ける大きさを確保しているのです。
垂直に弦が張られているため、グランドピアノのように下から弦をたたいて音を出すことができません。そこで、弦を横からたたくことでさまざまな音を表現しています。
この構造の違いによって、連打、スタッカートといった早い動きの反応に、グランドピアノとは違い若干の限界がありますが、これが気になるレベルになってくると、かなり上達している証拠です。
アップライトピアノのメリット・デメリット
アップライトピアノは有名なミュージシャンも自宅に置いている人は多い楽器です。ここでは、そんなアップライトピアノのメリットを紹介していきたいと思います。
- スペースが節約できる
- 安価で良い音色が手に入れられる
- アップライトピアノならではのメーカーを選べる
スペースや価格にかんしては「グランドピアノ」のページで説明したとおり、日本の住宅環境ではグランドピアノを導入するには、あまりに条件がシビアすぎます。
それに比べてアップライトピアノは、比較的安価で、家のスペースがとられる必要もありません。
そして、アップライトピアノのメリットは、メーカー、デザイン、色などの選択肢の幅がとても広いということです。
アップライトピアノは、東洋ピアノ製造やYAMAHAなどで盛んに作られていて、さまざまな特徴を持ったメーカーのピアノを購入することができます。したがって自分に合ったピアノを探しやすいのです。
現在では、アップライトピアノのクオリティが上がっており、デメリットらしいものは見当たりませんが、人によっては下記のようなデメリットを挙げていましたので紹介しておきます。
- グランドピアノより音が響かない
- 定期的なメンテナンス費用がかかる
- 搬入費用がかかる
■グランドピアノより音が響かない
グランドピアノはホールなどの広い場所に設置して始めてそのメリットを発揮する楽器です。
スペースの制限を受ける場所に設置しても、持ち味である音量などを確保できないうえに、防音設備や定期的なメンテナンスなども必要になってきてしまいます。自宅に置くのであればアップライトピアノは適していると言えるでしょう。
■定期的なメンテナンス費用がかかる/搬入費用がかかる
楽器である以上メンテナンス費用は必ず必要になってきます。とはいえ、グランドピアノと比べると安価ですみます。
搬入費用も同様でそれほど心配する費用はかからないでしょう。
アップライトピアノの価格と選び方
アップライトピアノの価格にはかなり幅があります。
エントリーモデルであれば50万円~80万円くらい、グレードの高いものになると80万円~120万円、さらに高額のものもたくさんあります。
もちろん、低価格となったピアノもあります。また新品以外に中古という選択もあります。
いずれにしても、メーカーごとに音にもタッチにも違いがあるので、好きな音を探してみることだと思います。
そして、新品にこだわらず、品質が良く、きちんと手入れをされた中古品も選択肢にいれておくことをおすすめします。
初心者なので安いものでいいという考えもあると思いますが、結果的にすぐに買い替えをする可能性もあります。長く使うことを前提に、じっくり環境や好みにあったものを探してみて下さい。