ファツィオリ
こんな人におすすめ・ファツィオリのピアノ
価格 | 音色 | タッチ | デザイン |
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要問い合わせ | 上品で色気のある音色 | とても軽く触れるだけで音が出る印象 | 科学と伝統の掛け合わせによる美しいデザイン |
ファツィオリを製造しているファツィオリ・ピアノフォルティは、パオロ・ファツィオリが1981年に創業。歴史はそれほど古くありませんが、綿密な手作業をふんだんに盛り込んでいることで知られ、国際的なコンクールで公式ピアノに認定されるなど、超一流のピアノとして有名です。
熱狂的なファンも多く、ジャズ界の巨匠であるハービー・ハンコックは、ファツィオリしか弾かないことを明言しているほか、日本国内での知名度が高いクラシックのピアニストの1人、スタニスラフ・ブーニンもファツィオリが大のお気に入り。自宅に最大規模のサイズのコンサートグランドピアノを所有しているほどです。また長年、スタインウェイのピアノしか導入していなかったニューヨークのジュリアード音楽院が2010年に初めてファツィオリを購入した際も話題になりました。
大きな特徴の1つが、4番ペダル。通常、3本しかないペダルの左側に4番目のペダルを加え、特許を取得しています。従来のシフトペダルは、音色を変化させるだけですが、4番ペダルは音色を変えることなく、音量だけを抑えることが可能です。これは、ハンマーと弦との距離が近づくことと鍵盤の深さが浅くなることによるもの。これにより、速いパッセージとグリッサンドができるようになっています。
新品・中古の特徴
公式サイトで、ピアノの下取りや中古販売を行っているようですが、2019年9月現在、在庫はなく全て完売となっているようです。
製品のラインナップはグランドピアノに限定されており、生産台数も2016年の時点で年間150台に上るほど。そのため新品はもちろん、中古ですら購入するのが困難な状態となっています。
ファツィオリのピアノを購入した人の声
- 私がファツィオリに初めて出会ったのは、アメリカに住んでいた時。ピアノのショールームに置かれており、弾かせてもらったところ、こんな小さなピアノから出ているとは思えないような迫力のある音の虜になりました。その後、東京で開催されたショールームでファツィオリと再会し、F228「シルバー」を購入。購入してからは毎日のように弾き、レベルの高いピアノを弾ける喜びに浸っています。
- ショールームで試弾をした際、「ピアノとはこんなにも体に溶け込む楽器だったのか」と不思議な感覚になったのを覚えています。学生時代に出会っていれば違う人生を歩んでいたかもしれないと思わせるほどでした。ファツィオリを購入し、3歳の息子も違いに気づいたようで、今まではバンバンといくつもの鍵盤を叩いていたのですが、今では1つひとつの音を確かめるように短音で音色を確かめています。すでに息子の人生が変わり始めているのかも知れません。
- お寺の分院を建設したのを機にファツィオリ のセミコンサートグランドF228を常設することにしました。2階にある本堂でファツィオリの音色を聴きながら儀礼を行ったり、ピアニストによる演奏を行ったり、地元の子どもたちに演奏を楽しんでもらえるかと思うと、今から楽しみです。調律師の方が「どんな弾かれ方をしても懐深く受け止めてあげられる形で仕上げた」と話すように豊かな音色を奏でるファツィオリは、仏様の御心を表現するのにこの上ない楽器だと思います。
- 「FAZIOLI」の文字の書かれたピアノを目にし、なんて読むのだろうとネットで検索したのがファツィオリとの出会い。ホームページで見るだけで伝わってくる魅力にひかれ、すぐにショールームへ出かけました。初めて弾いたファツィオリの感想は、一言でいうと体がしびれるような感覚。言葉で表せないような素敵な音色で購入することにしました。あれから2年。ファツィオリを弾くことでたくさんのことを教えてもらっているような気がします。