世界で一台のお気に入りピアノを購入するために

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2Step.ピアノを選ぼう

お子さんにピッタリなピアノ選びのコツ

ピアノにはとても多くのメーカーや型式、スタイルがあり、それぞれが独自の個性を持っています。また、家電製品などと違い、同ブランド、同器種でありながら、微妙に異なる個体差もあります。

特殊な楽器であるため、「自分にとって最良のピアノとはなんなのか?」がわからない・不安に感じる人もいるはずです。どんなピアノを選べば良いのかというポイントを紹介していきたいと思います。

まずはとにかく弾いてみる

ピアノの音色と、鍵盤の反応の感触は、ピアノをやるモチベーションに大きく関わります。つまり、そのピアノが素晴らしければ練習を頑張る気にもなりますが、悪ければ練習よりももっと楽しい別の娯楽に夢中になるかもしれないのです。

では、自分にとって素晴らしい音色とはなんでしょう。実は、優れた音というものに、客観的な指標はありません。

あくまで、自分が聞いていて・弾いていて気持ちいいな、という音が、あなたに合う音なのです。もちろん、音が外れていたり、音が鳴らないものは論外です。しっかり調律されたものか確認するという意味も含めて、色んなピアノを弾き比べてください。

外観にこだわる

ピアノは弦やハンマーで音を出す楽器です。そのため、ケースである外観は、タッチや音色に影響しません。つまり、購入する人の好みで選べる部分です。

世界には木目の綺麗なピアノ、ヨーロッパ家具のような赤みや光沢のあるピアノ、真っ白なピアノなど、実に様々な色があります。特に輸入ピアノは、見た目も美しいものが多く、見ている人の心を弾ませてくれます。ピアノを置く部屋も含めて考えると、黒いピアノよりも木目調のものの方が調和することもありますので、そこは自分の好みに合わせましょう。

また、外装でも特に人目に触れない部分を点検してみると、細部の仕上がりや、職人のレベルが見分けられます。こういった最終チェックもしておくと、そのピアノが丁寧に作られているかどうかがわかります。

さて、ピアノを選ぶポイントをいくつか紹介しましたが、下にまとめたピアノメーカーは、代表的なピアノだったり、マイナーだけれど実はおすすめ、というものばかりです。参考にしてみてください。

ピアノメーカー一覧

ピアノメーカーを一部紹介いたします。

ヤマハ

1889年に設立されてから、現在に至るまで、ピアノだけでなく様々な楽器を開発・製造する世界的に高い知名度を誇る会社です。

現在は国内生産ではないため、選ぶのならば60~70年代の国内で作られた中古のものがオススメ。1台1台手づくりされている、まさに職人の品です。ただし、使い込まれたものが多いため、しっかりとした調律師さんに調律をお願いできるお店で購入しましょう。

価格帯

  • 30~100万円台

カワイ

世界的に知られているピアノメーカーです。生産高を向上させるため、工場に近代的な技術を導入し、柔軟に時代のスタイルを取り込んでいきます。また、SKピアノ研究所では、職人と研究者それぞれが、ピアノに役立つ手法や技術を探究しており、伝統と革新性を共存させています。

こちらも同じく、注目すべきは60~70年代の国内でつくられた中古品。多数のピアノを扱うショールームに足を運んでみてくださいね。

価格帯

  • 30~100万円台

アポロ

ヤマハやカワイとともにグランドピアノを製造している数少ない国内メーカーの一つで、しっかりした品質のピアノを生産しています。少量生産という手作りピアノならではの小回りを活かし、独自技術を積極的に開発、取り入れています。

価格帯

  • 50~100万円台

シュベスター

画一的な工場製造ではなく、職人の手作業で少量製造するピアノメーカーです。日本のベーゼンドルファーと評されていることもあります。エゾマツなど貴重な素材を使った純国産のピアノは、強烈に音を響かせてくれます。

価格帯

  • 45~100万円台

大橋ピアノ

ディアパーソンピアノの設計者でもあるピアノの匠・大橋幡岩が、採算を度外視して理想のピアノを作るという目的のために製造されたピアノです。腕の確かな技術者によって作られたピアノということで、今なお熱心なファンが数多くいます。

現在は生産されていないピアノで、中古のものは非常に希少価値が高いため、限られたショールームでしか出会えません。

価格帯

  • 80~150万円台

フリッツ クーラー

あまり耳になじみのないブランドですが、それもそのはず、今は製造されていないピアノです。アポロピアノを出している東洋ピアノがかつて販売していました。なんと芸大の指定ピアノだったことも。

純国産のピアノであり、しかも素材や技術が今よりも高い水準で安定していた時代のピアノでありながら知る人ぞ知るブランドのためか、高い品質のわりに低価格で入手できます。

価格帯

  • 35~100万円台

スタインウェイ&サンズ

スタインウェイピアノの画期的な部分は、19世紀、貧弱なホールでも音が響くように、音響工学を設計に取り入れたピアノである、という点です。日本も例に漏れず、その素晴らしい設計を手本にしてピアノを作っていたという歴史があり、今も多くのピアノ愛好家にとって憧れ・象徴といえるブランドなのです。

価格帯

  • 250~500万円台 ※グランドピアノは600万円台~

ペトロフ

低価格でありながら、高品質のピアノを提供するチェコのピアノメーカーです。ヨーロッパに由来するロマンチックなデザインは、日本のピアノにはない優美さがあります。東ヨーロッパでは、依然としてペトロフのピアノが音大で使用されるなど、信頼性の高い会社です。

価格帯

  • 80~160万円台

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