世界で一台のお気に入りピアノを購入するために

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ピアノの色によって何がかわるのか?

ピアノを選ぶ場合に、ショールームに行くとさまざまな色のピアノが並んでいるのを見ることができます。例えば日本製は黒いピアノが多く、ヨーロッパは木目のピアノが多いことがわかるでしょう。そこで気になるのが、ピアノの色と音色の関係。どんな違いがあるのかという疑問に迫ってみましょう。

塗料の仕上げによる音の違い

ピアノは最終的な仕上げの際に、さまざまな塗料が使用されます。それぞれ硬さが違うことから、どの塗料を使用して仕上げるかによって多少ピアノの音は変わってくると考えられます。

ただし、普段ピアノを弾いていてその音の違いを聞き分けるのはかなり難しいといわれています。逆に塗料よりも、外装にどんな種類の材質を使用しているか、といったことの方が影響を与えてくるといえるでしょう。

外装の種類

ピアノの外装には、さまざまなものが使用されています。ピアノと聞いてまず「黒・鏡面つや出し」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ほかにも「アメリカンウォルナット」、「マホガニー」、「チェリー」、「ローズウッド」といった木材が使用されています。ここでは、それぞれの木材について紹介します。

アメリカンウォルナット

アメリカンウォルナットは、北米を産地としているクルミの木です。狂いが少ない・繊密・粘りが強いといった特徴があり、ピアノの他にも建築の内装材にも用いられます。落ち着いた雰囲気が感じられる、濃い褐色の木目を持ちます。

マホガニー

マホガニーは、ピアノの外装材として非常に人気が高い木です。元々は中米ホンジュラス産のものが使用されていたものの、絶滅が危惧され、伐採が禁止になってしまいました。現在は、アフリカンマホガニーが多く用いられています。

濃い赤褐色の明るい縞目が美しいので、ピアノの他にも高級家具にも使用されています。硬い材質で狂いが少なく、耐久性もあります。更に経年により深みのある美しさを見せるのも特徴です。

チェリー

アメリカ東部を産地としている桜の木。堅牢性が特徴であり、昔から広く使われている木材です。明るい色合いに加えて、きめ細かな美しい木目を持っていることから人気があり、ピアノの他にも家具や木製時計などにも多く用いられています。

ローズウッド

ワシントン条約の規制対象に新たにローズウッドが追加され平成29年1月2日から施行されました。

つや出し(Polished)とつや消し(satin)による音の違い

ピアノを選ぶときに国産のピアノだけではなくヨーロッパで作られたピアノも検討に入れることがあるでしょう。その際、つや出しなのか、つや消しなのかで悩む時があります。

いい音がする1台を購入したい、と誰しもが思うことですが、果たしてつや出しがいいのかつや消しがいいのかと思われる方もいらっしゃることでしょう。つや出しの方が音が飛びやすい、つまり、つや出しピアノの方が、つや消しピアノより音量感が大きい傾向はあります。華やかな音が響きやすいです。 それに比べ、つや消しのピアノは比較的落ち着いた音になります。

ピアノを設置する部屋の他の調度品などのインテリアに合わせたり、弾く人の好みが大きく関わってきますから、購入の際に実際に音を出して確かめることが一番です

ただ、現在、つや消しをしたピアノ自体の生産はほんのわずかです。

まとめ

ピアノの色による違いについて説明してきました。塗料の違い、ボディの材質の違い、つや出しつや消しの違いと、中古ピアノに目を向けるとピアノの世界は広がります。中には、天然塗料で塗装された、良い音の出る古いピアノに出会ったというケースもあります。ピアノを選ぶ際には、ぜひ、中古ピアノも検討にいれてみてはいかがでしょうか。

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