相場はどう?品質は?ピアノ購入の常識・非常識
代表的な国産・外国産ピアノの相場一覧
ピアノを購入するにあたって、どうしても真っ先に出てくる悩みは、予算との折り合いでしょう。
買うなら当然良いものを買いたい。けれど、自由に使えるお金は限られている。このような悩ましい状況になった場合、一番やってはいけないのが、「妥協して買う」ことです。
本当はワンランク上のピアノが欲しかったのに…と後悔しながら弾いても上達しませんし、人に言われるがまま、よく理解せずに購入してしまい、値段のわりに中途半端なものを購入してしまうケースもあります。
まずは国産・外国産のピアノの価格相場を見てみましょう。新品だけでなく中古という選択肢も、念頭におくようにしてくださいね。
- ヤマハ:30~100万円
- カワイ:30~100万円
- アポロ:50~100万円
- スタインウェイ&サンズ:250~500万円 ※グランドピアノは600万円~
- ペトロフ:80~160万円
やっぱり国産ピアノが安心?
国産ピアノ=日本のピアノは、高い品質を維持しています。また、ヤマハは世界の中でも知名度が高いピアノメーカーであり、信頼性も技術力もあります。輸入ピアノにも品質の良いものはありますが、何しろピアノの本場ですから、その分が値段に反映されてしまっています。それに比べれば、日本は高水準のピアノを入手しやすい環境だといえます。
しかし、現在はどのメーカーも人件費の安いアジアの工場で生産しているという現実があり、海外メーカーと大差ないのでは?という声も。
一方、国内のピアノメーカーでも、全て手作りのピアノを作っている小規模の会社があり、日本らしいこだわりが感じられる製品もまだまだあります。
輸入ピアノって高いの?
ピアノの本場であるヨーロッパのブランドでは、特にその表現力が魅力とされています。けれど、輸入ピアノは国産ピアノよりも高額であるのが一般的です。
予算の問題で海外ピアノを諦めている人におすすめなのが、ペトロフ社のピアノです。「スタインウェイ」と性能はあまり変わらないのに、円高の影響もあり、国産ピアノとほぼ変わらない値段で入手可能です。
中古のピアノはやめた方がいい?
中古ピアノを避けたがる人は一定数います。理由としては、「前の持ち主のクセがついている」「音が悪い」というものになります。
しかしながら、ピアノは楽器ですので、使われずに何十年も放置されたものより、しっかり使い込まれていた方が、良い音を出すことがままあります。また、仮に悪いクセが残っていたとしても、きちんとした販売店であれば、事前にメンテナンスをして、本来のピアノの状態に戻してから店頭に出しています。
ですので、状態との比較をした時、中古の方が新品よりもコストパフォーマンスに優れている場合もあるのです。
ただ、悪質な業者には、素人がピアノの中身を知らないことを利用して、外側だけ綺麗にクリーニングし、売った時点でもう関わろうとしない…つまり、こちらがピアノの不調を訴えても知らぬ存ぜぬを突き通す事例もあります。中古を視野に入れている場合は、信頼できるところで購入するのが鉄則です。